AIに疲れた僕たちは...そうだ坐禅をしよう

AIに疲れた僕たちは...そうだ坐禅をしよう

僕を取り巻くAIたち

この一年はAIが進化して様々な場面で活用された一年でした。エンジニアの自分としても、Claude Code, Codex, GitHub Copilot, Devin, CodeRabbit, Cursor など… 利用してきたAI開発ツールの数をあげたらたくさんありました。またそれらのAIツールは日進月歩で進化しており、

「今日は〇〇の機能追加があった」

「こっちのAI Agentのほうがいけてるらしいぞ」

「並列開発できるようになって生産性N倍だ!!!」

キャッチアップ、AIが書いたコードのレビュー・AIの嘘を嘘と見抜くことに追われる毎日。

気づいたら心身ともに疲弊していました。そして自分を見直すことが必要なのでは?と思い坐禅をすることになりました。

なぜ坐禅

前段の話は半分冗談半分本気ではあるのですが、現在所属している会社のチームビルディングの一環で坐禅体験をしようという流れになり坐禅に挑戦しました。坐禅の案を出したのは私なのですが、「年を越す前に一旦自分を見つめなおす必要があるのでは?」という思いではありました。

また坐禅体験ってすぐできるものなのか?という疑問もありましたが、世田谷にある龍雲寺にて体験できることを知り、申し込みをしました。

今回は団体だったので電話での予約になりました。電話では「個人で参加する方もいらっしゃるので騒いだりせず、個の気持ちでお越し下さい」と伝えられました。一緒に行くメンバーにその旨を伝えたところ「チームビルディングとは一体…?」という深遠な禅問答をいただき、出発前から既に意識が高まっているのを感じました。

体験当日

私は今回が初めての坐禅体験でした。現地のお寺はとても厳かな雰囲気でやや緊張しましたが、他にも団体の方がいらっしゃったり受付で丁寧に案内いただき本堂までスムーズにはいることができました。

坐禅体験会は今回はほぼ満席(30名ほど)で、老若男女様々な方がいらっしゃいました。最初に僧侶の方から坐禅の基本についてお話いただきました。お話の中で「無心」とはどういうことかという話が印象的でした。お話いただいた僧侶の方の解釈では、「心を空っぽにするというよりは、今ここで坐禅をしているということに意識を向けて向き合うこと」と説いていただきました。そうすることで坐禅で整えるべき、姿勢 / 呼吸 / 心が整うとのこと。この他にも坐禅とはそもそもなにかということや、今月は成道の日がある月なので、各地で坐禅が執り行われていることなど体験会に参加しなければ知りえなかった様々なお話をしていただきました。

体験会での坐禅中では、正しい姿勢で目の前の畳の縁をずーっと見つめている姿勢をしていました。その際最初は「あー、Slackで連絡が来ていたCI/CDの対応どうしよう」とか、Claude Codeのロゴが浮かんだりしていたのですが、体験会が進むにつれて徐々に無心になっていくのを感じました。最後のほうでは、警策(坐禅の時によく見る棒)をお願いして打ってもらう貴重な体験をさせていただきとてもありがたかったです。

体験会自体は先述の内容に加え、ありがたい法話をしていただくなどとても濃い時間をすごさせていただきあらためて良い時間を過ごせました。

一緒に行った同僚からも「普段無心になれることがないので良い体験だった」とフィードバックがありました。

まとめ

目まぐるしく技術が進化する業界に身を置き、常にアンテナをはって反応してしまうと疲れてしまったり、大事な何かを見失ってしまうこともあると思います。AIと全力で並走することで、我々のメモリが圧迫されSwapを使い切ってしまう前に、たまには坐禅を通して心のリブートをしてみるのも選択肢として良いのかなと思います。